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春野


 「春日野に 煙立つみゆ 娘子らし 春野のうはぎ 摘みて煮らしも」

〜春日野に煙が立ち昇っているのが見える、

      少女達が春の野に出てよめなを摘んで煮ているのだろう〜

   「万葉集かるた」より  万葉集 巻第十・一八七九   作者未詳

万葉集には庶民の歌も多く日常の生活が知れる歌もあります。

野菜の少なかった冬から春を迎え若芽を摘んで食べる事は

楽しみであり喜びでした。

「うはぎ」は嫁菜のことです。

春の大地から出てきた芽は生命力があると信じられていましたから

皆で摘んで食べたのでしょう。

詠み人は春日野当たりで煙が立って昇っているのを見て

乙女達が楽しそうに若芽を摘んで煮ているのだろうと想像しています。

早春の穏やかな様子が伺えます。
posted by: y-sakurada | 万葉集 | 15:53 | comments(0) | - | - | - |